SSブログ

「また同級生殺人か」 nevada事件 長崎県佐世保市の過去 [ニュース]

 長崎県佐世保市で15歳の高1女子が、クラスメートを殺害した容疑で逮捕された。

 同市での同級生殺人は、実は初めてではない。
 平成16年にも小学6年の女児が同級生を殺害する事件があった。
 そのため、教育関係者らの間では「また同級生殺人か」と強い衝撃が走った。
 16年の事件を受けて教育関係者や地域住民はこの10年間、命の尊さを伝える教育に力を注いできたはずだった。再び起きたショッキングな事件に「効果はなかったのか」と無力感が広がった。

 「悲しい、悔しい。指導が子供に届いてなかった」。殺害された松尾愛和さん(15)と逮捕された女子生徒の2人が通っていた佐世保市の高校校長は会見で言葉を詰まらせた。

 まだ、具体的な動機がはっきりしないため、今回の事件が指導が行き届いていない結果と断定することはできない。

 10年前の事件は、掲示板などに身体的特徴を中傷する内容を書かれたことが、一応動機となっているが、それ以上に問題だったのは、家庭環境だった。
 
 加害女児の家庭は、父親が病気でしばらく仕事ができなかった時期が長く、母親と祖母がパートに出ていた。父親は累積したストレスを発散するため、加害女児に虐待を加えることがたびたびあった。加害女児自身、周りに父親が嫌いであるという発言をしていた。加害女児は、両親との関係、コミュニケーションが淡白であったと関係者が語っている。
 加害女児は事件よりかなり以前から、ホラー小説のファンだった。やがて、それらのホラー小説などの影響は、加害女児の現実における行動にも現れるようになっていった。
 加害女児はおとなしい普通の女子児童であったが、5年生の終わり頃から精神的に不安定になっていったと周囲の人々は語っている。些細なことで逆上し、罵詈雑言を吐いたり、カッターナイフを振り上げるようなこともあったそうだ。また同級生に対して、他の児童とともに集団いじめを行ったりすることもあった。6年に入ってから暴力的な言行が増えていったという。
 だが、担当の教師からの評判は
  「遅刻も少なく、授業中も率先して手をあげて質問する積極的な生徒」
 というものであった。
 このことからも分かる通り、生徒間のトラブルを教師が把握しているケースは極めて少ない。
 この時期の1月にウェブサイトを開き、『バトル・ロワイヤル』の同人小説を発表している。学校で将来志望を小説家か漫画家と書いたことがあるという彼女は続編を予定していて、それは6年生のクラスと同じ人数の38人が殺し合いをするストーリーで、各キャラクターモデルや名が同級生に似ているといい、被害女児と同姓の登場人物も描かれており、物語の中で殺害されていた。
 この頃、当時11歳だった加害女児は、姉のレンタルカードを使ってR15指定の映画『バトル・ロワイアル』をレンタルショップから借り、何度も視聴していた。事件の1週間前、同級生の男子が怒った加害女児にカッターナイフを振りかざしながら追いかけられたことがある。
 彼女は犯行後、被害者が生き返ってきたら謝りたい、と発言している。
 加害女児は事件後、収容先の自立支援施設でアスペルガー症候群と診断されている。

 今回の事件の裏側には、いじめや家庭内トラブルがあるのかもしれない。
 
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。